どんなところに使われているか
R134aは様々なところで使われています。ルームエアコン、カーエアコン、自動販売機、オフィス用エアコン、発泡剤、冷蔵庫、噴射剤、ターボ冷凍機に使われています。しかし最近では、GWPが高いことが問題になり,あまり使用されなくなってきました.
ターボ冷凍機では現在(2018年)でもメインで使われています.
また,R134aは不燃性であり,燃えにくいと言う特徴があります.このため,混合冷媒に用いられて,燃焼性を抑えるために使用されます,具体的にはR404AやR407Cの組成になっています.
また,R134aはR12の代替冷媒として開発されました.そのため,もともとR12が使われていた冷凍機,エアコンディショナ,チラー,などの代替冷媒として使用されています.R12は非常に優れた冷媒だったのですが,オゾン層を破壊することから,使用されなくなりました.かわりにオゾン層を破壊しないR134aが使用されるようになりました.
環境負荷(GWP,ODP)
GWPは1430です.ODPは分子中に塩素が含まれていないため0です。
ODPは0で良いのですが,GWP1430は非常に大きい値です.
安全性(毒性,燃焼性)
ASHRAE34規格ではA1に属します.
つまり,毒性は無く,不燃です.
特徴(メリット,デメリット)
R134aのメリットは不燃性で毒性も無いということです.このため安全に使用できます.
R134aのデメリットですが,あまりこれと言った欠点はないのですが,敢えて言うならGWPが高いことです.R134aのGWPは1430あります.そのため,将来的には規制されて使用できなくなると考えられています.
化学的にはどんなものか
R134aはHFC134aと言ったりします.また,化学的には1,1,1,2-テトラフルオロエタンといいます.簡単に以下の表にまとめておきます.
名称 | R134a |
その他の名称 | HFC134a 1,1,1,2-テトラフルオロエタン |
GWP | 1430 |
ODP | 0 |
分子構造 |
その他(感想)
R134aは非常に安全に使用できるいい冷媒ですので,至る所で使われていました.しかしGWPが1430もあるため,いずれ使用できなくなってくるでしょう.