冷媒解説

R245faってどんな冷媒?

どんなところに使われているか

R245faはターボ冷凍機,バイナリ発電サイクル,高温水や熱風を発生させるヒートポンプに使用されています.

 www.kobelco.co.jp

http://www.kobelco.co.jp/products/download/machinery/files/kobelco_heatpump_h…
http://www.kobelco.co.jp/products/download/machinery/files/kobelco_heatpump_hr90.pdf

環境負荷(GWP,ODP)

R245faのODPは0です.
塩素が使用されていないので0ですね.

R245faのGWPは1030です.

 www.jfma.org 

フルオロカーボン類の環境・安全データ 一覧
http://www.jfma.org/database/table.html

安全性(毒性,燃焼性)

ASHRAE34規格ではB1に属します.

つまり,不燃なのですが,毒性があります.

そのため取り扱いには注意が必要です.

 www.jfma.org 

フルオロカーボン類の環境・安全データ 一覧
http://www.jfma.org/database/table.html

特徴(メリット,デメリット)

R245faのメリットは高温領域で使用できる点です.つまり幅広い温度帯で使用できると言うことになります.

実は100℃を超えてもつがいやすい冷媒は非常に限られています.

R245faのデメリットはGWPが高いことと毒性があるということです.

そのため,近年ではR245faに変わる新たな冷媒の探索が行われています.

化学的にはどんなものか

R245faはHFC245faと言ったりします.また,化学的にはペンタフルオロプロパンといいます.簡単に以下の表にまとめておきます.

名称 R245fa
その他の名称 Pentafluoropropane
ペンタフルオロプロパン
GWP 1030
ODP 0
安全区分 B1
分子構造

その他(感想)

R245faは広い温度帯で使用できるため,これまでに多くの機械で使用されてきた冷媒です.

しかしながら近年のGWP規制のために,ゆくゆくは使用されなくなっていくと考えられます.