冷媒解説

R125ってどんな冷媒?

どんなところに使われているか

R125は,それ自体を単体では使われていません。

R125はその燃えにくさを利用して,
混合冷媒の成分として使われています.

環境負荷(GWP,ODP)

R125のODPは0です。
分子構造の中に塩素がないので0ですね。

GWPはなんと3500です。
非常に高いと言わざるを得ません.

GWPの高さから今後は規制されて,
使用できなくなっていく冷媒になるでしょう.

安全性

R125はASHRAE34による分類では,A1に属します。
つまり、無毒で不燃性です。

 www.jfma.org 

フルオロカーボン類の環境・安全データ 一覧
http://www.jfma.org/database/table.html

この、不燃性というのが大きなメリットなので、
R125は単体では使われることはなくても、
いろいろな燃えやすい冷媒と混ぜ合わされて
燃焼性を調節するために使われています.

メリット

なんといってもR125のメリットは,その不燃性です.
ちょっとやそっとでは燃えません.
非常に安定している冷媒です.

このため,燃えやすい冷媒と混ぜ合わせることで,
燃えにくい混合冷媒を作ることができます.

有名な例がR410Aです.
R410AはR32とR125の混合冷媒です.

R32(微燃性だが性能は良い)と
R125(不燃性だが性能はイマイチ)
を合わせることで,
R410A(不燃性で,性能もそこそこ良い)
ができあがります.

デメリット

デメリットはやはりGWPが非常に高いと言うことです.
基準としているCO2の3700倍です.
GWPの高さからいずれ使用できなくなる冷媒だと言えます.

化学的にはどんなものか

R125ですが化学式でいうと,CHF2CF3
pentafluorethan(ペンタフルオロエタン)
というものです.