冷媒解説

R11ってどんな冷媒?

どんなところに使われているか

R11は現在は使用が禁止されています.
かつては,エアコン,冷蔵庫,チラーなどに幅広く使用されていました.
しかし,R11はオゾン層を破壊するため,1987年のモントリオール議定書によって規制され,1996年に先進国では全廃されました.

環境負荷(GWP,ODP)

R11のODPは1です.
このR11が基準となってODPを決めているので,1になります.
分子の中に塩素が含まれていて,オゾン層を破壊します.そのため,モントリオール議定書によって規制物質になりました.

R11のGWPは4750です.非常に大きい値ですね.
とはいえ,今となってはR11は使用されていないので,意味がないと言えば意味はありませんが.

安全性(毒性,燃焼性)

ASHRAE34規格ではA1に属します.
つまり,毒性は無く,不燃です.

特徴(メリット,デメリット)

R11のメリットはなんと言っても不燃で毒性がないことです.R11が開発された1930年頃は,冷媒としてこれほど安全な物質はありませんでした.炭化水素系の冷媒やアンモニア冷媒はありましたが,これらは毒性があったり燃えます.そこで不燃で毒性のないR11は非常にすぐれた物質だったわけです.

しかし,R11の致命的なデメリットですが,オゾン層を破壊します.このR11が基準となりODPを決めています.つまりオゾン層を破壊する代表的な物質です.オゾン層を破壊するため,この冷媒は現在では使用できません.

化学的にはどんなものか

R11はCFC11と言ったりします.

また,化学的にはトリクロロフルオロメタンといいます.

その他(感想)

R11は今となってはオゾン層を破壊するという理由から使用が禁止されています.今後も使われることはないでしょう.一応悪者と言うことになっていますが,1930年代のことを考えればヒーローだったわけです.それまでアンモニアや炭化水素という非常に危険なものを冷媒につかって何人も死んでいた訳です.
安全で無毒なR11はそれだけで何人もの命を作ったと言うことになります.これまでの人類の歴史を大きく切り開いてくれた冷媒と言えるでしょう.