冷媒解説

R1234ze(Z)ってどんな冷媒?

どんなところに使われているか

R1234ze(Z)はこれといった用途にはまだつかわれていません.
(すみません,探しても見つからなかったので何かに使われているならおしえてください.)

R1234ze(Z)はGWPが非常に低い冷媒ですので,将来的には何かの用途に使われるでしょう.

環境負荷(GWP,ODP)

R1234ze(Z)のODPは0です.
塩素が使用されていないので0ですね.

R1234ze(Z)のGWPは1です.
非常に低いのでGWPによって規制されることはまずないでしょう.

安全性(毒性,燃焼性)

ASHRAE34規格では(おそらく)A2Lに属します.
つまり,毒性は無く,微燃性です.

こちらの文献にはA2Lに入るだろうという記述があるのですが,
確かなものはみつかりませんでした.

多分これを買えば書いてあるんでしょうけど
(^_^;)

特徴(メリット,デメリット)

R1234ze(Z)のメリットはGWPが非常に低いと言うことです.

R1234ze(Z)のデメリットですが,臨界温度が高いため,普通のエアコンや冷蔵庫の用途には適さないということが挙げられます.

しかしこれはメリットの裏返しで100℃以上で動作するヒートポンプには使える可能性があるんですね.

化学的にはどんなものか

R1234ze(Z)はHFO1234ze(Z)と言ったりします.また,化学的にはcis 1,3,3,3-tetrafluoropropeneといいます.簡単に以下の表にまとめておきます.

R1234ze(E)がトランス体なのに対して,R1234ze(Z)はシス体ですね.

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名称 R1234ze(Z)
その他の名称 cis 1,3,3,3-tetrafluoropropene
GWP 1
ODP 0
分子構造

その他(感想)

R1234ze(Z)は,臨界点が高いなど,なかなかクセがあり使いにくい冷媒ですが,GWPが非常に低いため今後も規制されずに使うことができます.ですので今後も引き続き注目していきます.