冷媒解説

R450Aってどんな冷媒?

どんなところに使われているか

R450Aは近年開発された冷媒です.まだ使用された例はみられません.
ハネウェルの「Solstice® N13」という商品名で発売されています.

R450AはR134aの代替冷媒として作られていますので,カーエアコンなどに使われることが考えられます.

環境負荷(GWP,ODP)

R450AのODPは0です.
塩素が使用されていないので0ですね.

R450AのGWPは547です.

安全性(毒性,燃焼性)

ASHRAE34規格ではA1に属します.
つまり,毒性は無く,不燃です.

特徴(メリット,デメリット)

R450AのメリットはGWPが547でありながら,不燃であると言うことです.

通常はGWPは低ければ低いほど燃えやすいのですが,R450Aは冷媒の混合を上手く工夫して不燃の範囲に収めてきました.

化学的にはどんなものか

R450Aは混合冷媒です.
そのため,複数の冷媒が混ざっています.

成分は以下の通りです.
私の目線で混合した目的を推定して書いてみました.

冷媒 分子構造 GWP 毒性
燃焼性
mass% 混合した目的(筆者の推定です)
R134a 1430 A1 42 不燃のため,燃焼性を下げられる.
R1234ze(E) 1 A2L 58 GWPが低いので,GWPを下げるために使用

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その他(感想)

最近はGWPが低い冷媒がどんどん登場してきますね.

R450Aもこの流れにのって登場してきました.

今後いろいろな製品に使われることになるかも知れませんので注目していきます.