冷媒解説

R404Aってどんな冷媒?

どんなところに使われているか

R404Aはチラーやコンデンシングユニット,
冷凍倉庫などに使用されています.
低温が得意ですので,

冷凍でマグロを-60℃で保存する倉庫では,
R404Aが使われています.

コンデンシングユニットというと,
余り聞いたことがないかも知れませんが,
コンビニやスーパーマーケットの冷凍冷蔵ショーケースを
冷やしているのはコンデンシングユニットです.

環境負荷(GWP,ODP)

R404AのODPは0です.
塩素が使用されていないので0ですね.

R404AのGWPは3920です.
非常に大きいと言わざるを得ません.

安全性(毒性,燃焼性)

ASHRAE34規格ではA1に属します.
つまり,毒性は無く,不燃です.

特徴(メリット,デメリット)

R404Aのメリット低温での冷凍に強いと言うことです.
-60℃まで冷凍できる冷媒は実はそれほどありません.

いくら冷媒と言えども-60℃くらいになると,
凍ってしまう物がほとんどで,冷凍できません.

有名なところでは,
CO2は-56℃くらいでドライアイスになってしまいます.

デメリットはなんと言ってもそのGWPの高さ.
GWP3920です.
今後,時期は分かりませんが
間違いなく使用できなくなるでしょう.

化学的にはどんなものか

R404Aは混合冷媒です.
そのため,複数の冷媒が混ざっています.

成分は以下の通りです.
私の目線で混合した目的を推定して書いてみました.

R404AはGWPが非常に大きいですが,
この冷媒が作られた当時は,
オゾン層を保護するためにODPをどうやって0にするかが大きな課題だったので,
GWPは多少高くも問題ないという前提があったのではないでしょうか.

冷媒 分子構造 mass% 混合した目的(筆者の推定です)
R143a 52 低温に強いので,この冷媒を使いたい.しかし微燃性なので,燃焼性の調整が必要.
R125 44 不燃のため,燃焼性を下げたい.
R134a 4 不燃のため,燃焼性を下げたい.

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その他(感想)

R404Aは冷凍倉庫に使われているため,
我々の食に密接に関わっています.
R404AのGWPは非常に高いので,いずれ使用できなくなります.
今後どの冷媒がR404Aの代替冷媒になるのか注目していきます.