どんなところに使われているか
R152aは主にスプレーの噴射剤に使用されています.
R152aはエアコンや冷蔵庫に用いた場合にあまり性能がよくないので,これらの用途にはあまり使用されていません.
また,混合冷媒の組成にも使用されます.R152aはGWPが低いため,混合冷媒のGWPを抑えることができます.
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環境負荷(GWP,ODP)
R152aのODPは0です.塩素が使用されていないので0ですね.
R152aのGWPは124です.非常に低い値だと言えます.
安全性(毒性,燃焼性)
ASHRAE34規格ではA2に属します.
つまり,毒性はありませんが,微燃性です.
特徴(メリット,デメリット)
R152aのメリットはGWPが低いことです.そのため,待機中に放出されることが前提であるスプレーの噴射剤に使われます.待機に放出されても地球温暖化に与える影響が小さいためです.
R152aのデメリットは燃焼性があることです.そのためエアコンや冷凍庫には使用されていません.
化学的にはどんなものか
R152aはHFC152aと言ったりします.
また,化学的には1,1-Difluoroethaneといいます.
名称 | R152a |
その他の名称 | 1,1-Difluoroethane |
GWP | 124 |
ODP | 0 |
安全区分 | A2 |
分子構造 |
その他(感想)
スプレーにも使われていると言うことで,R152aは以外と身近な冷媒です.
GWPが124と言うことで比較的低いのでスプレーに使われてきましたが,最近ではさらにGWPが低いCO2が使われています.いずれ使用されなくなっていくと考えられます.